弦分奏メモ・その2(2013年7月28日、都内某所にて)

いちろーたです。セカンドヴァイオリンの首席を務めております。7月28日開催のシンフォニエッタソリーソ・弦分奏の様子をお伝えします。

 自分が復習するときに、試しやすいように「どんなアイデアを持って音を出すか」ということに焦点を合わせて書き起こしてみます。

プロコフィエフの場合

 現状の各パートの仕上がり具合から考えて、弦分奏で役立ちそうなことは次の3つだと考えました。

1小節のうち最初の2つの音だけはひこう!

全部を弾けなくたってイイ!「100%譜面通りに弾かなければアウト!」は害悪です。

スコアを聴こう!

「自分の出す音がどんな仕組みのなかにいるのか」を思いつつひいてみましょう。ここで気をつけるのが、合奏の役に立つのは「周りがどんなことをしようとしているか」を観察することです。決して「周りの音を聞くこと」ではないです。この違い、わかりますか?

準備を済ませてから音を出そう!

「どんな音を出そうか?」「今の、この流れからすると、こんな音を出したいね」「じゃあ、左手は弦のここに触れて、右手は弓の毛を弦にこんなふうに当ててこすろう」……これを決めて自分に言い聞かせられたら「Go!」……この手順を飛ばすことを《何も考えないで演奏する》と呼びます。

 では、実際に弦分奏で取り上げた箇所を例示していきましょう。

4楽章の最初

 フォルテシモからのピアノに変化。さらに一瞬、第1ヴァイオリンだけになって、アウフタクトからチェロが合流します。音を出し続けている第1ヴァイオリンは、合流してくることになっているチェロを迎え入れましょう。あとから合流するチェロは《迎え入れてもらってる感じ》がしたら、にこやかに乗り込んじゃいましょう。万が一「忘れられてるかも!」と感じたら猛烈アピールです!「待てコラー、オレも乗せろや!」

 バス停で待っていたのに、運転手さんがぼんやりしていて通過しちゃいそうだったら、アピールしますよね。バスが通過してからでは遅いのです。来るぞ来るぞ!と飛び乗る態勢でまちましょう。でも、どんな変化が来てもいいように、指揮者や第1ヴァイオリンの《やろうとしていることを歓迎する》心持ちがあったほうがいいです。

4楽章の[61]あたり

 2小節ごとに転調していくのです。大事なのは、どう始まって、どこへ向かっているかという大まかな流れを主体的に・能動的に作ろうとすることです。

 ひとつの提案は、合奏では《最初の2音だけはひいておこう》と思い切ってみることです。そのかわり何が書いてあるかは、合奏以外の時にスコアを読んで理解おきましょう。

 転調のひとつひとつを「こうきたから、次はこうでしょ?」という定跡を思わせつつ「えっ!こんな経過をさせますか!?」という驚きを演出したいんです。

ppとかfの加減

 フォルテやピアノ、フォルテシモやピアニシモで大切な事はなんでしょうか。それは、「どんなフォルテか」「どんなピアノか」ということです。大きい、小さいなんてどうでもいいんです。なぜなら、会場の音響条件や、奏者や楽器のコンディションが毎回同じではないからです。

 であるならば、「どんなフォルテを演奏しようか」を考えて、「そのフォルテのために、いま・ここでできることはなんだろうか?」と考えることが役に立ちます。どう思いますか?

その3へ続きます

 ちょうど時間となりました。今回はここまで。続編をお楽しみに。「イイね」が多いほど続編が充実します。

Sinfonietta Sorriso

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